読者:Mさん
人は誰しも、必ず死を迎えます。
人は誰しも、必ず死を迎えます。
その時は明日かもしれないし、半世紀以上先かもしれない。
では、その後はどうなるのか。。。誰もが一度は抱く問いに、はっきりとした答えはありません。だからこそ生きている日々の中で虚しさを覚えることもあるのです。
私も毎日、漠然とした満たされない思いを抱えて目覚めていました。
そんな私にとって転機となったのが「幽霊インタビュー」との出会いでした。
そこで語られる“おじさん”の話は、私にとって孤独な日々を照らす道標となりました。
人は「役に立つために生まれてきている」という、手塚治虫『ブッダ』第一話からも登場するような当たり前の真理。
しかし、おじさんは亡くなったあともなお、淡々と「お役目」として仕事を続けている。
人間は生まれながらに自由意志と良心を持ち、この世でお役目を果たせば、必ず迎えがやってくる。その当たり前のことを、おじさんの言葉は水沢さんを通して教えてくれたのです。
「嫉妬の感情は持って上がれない」
おじさんの言葉は胸に響きました。
誰かが喜んでいるなら、その喜びが続くように。
誰かが助けを必要としているなら、手を差し伸べるように。
人生とは、利己主義を超越する修行の旅である。
私はこのお話から、そのことを悟ったのです。
今でも心が塞ぐとき、幽霊インタビューを読み返します。
すると心に再び火が灯り、「明日からも人に優しく、気づきを伴う選択を最後の日まで続けよう」と思える。
それはまさに、私にとっての道標です。
今の私は、毎朝の到来を「より高い可能性を秘めた一日」の始まりとして迎えられるようになりました。
そして一日の終わりには「昨日よりも少し人間的に大きくなれた」と思えるように努めています。
明日がもたらすものをより相応しく受け入れるために。
そう思えるようになったきっかけが、この「幽霊インタビュー」だったのです。